おぐろ 弘 市議会だより「第92号」(平成30年3月)

3月定例議会は、3月5日から15日までの11日間開催されました。一般質問は私を含め5人。傍聴された方は合計で18名でしたが、7日の一般質問二日目が8名で一番多く、他の日は0~3名でした。ただ、今議会は14日の予算審査特別委員会に6名の傍聴者が来られ、議会の活性化に刺激をいただきました。

「部長ポスト増で反対!」

3月議会で、新しい部を設置し部長職を1名増やす条例が提出されました。既存の課をそのままにして、部長ポストを増やすことや単に課の入れ替えを行うことが行政事務の効率の向上や市民サービスの向上に繋がるとはとても思えません。それどころか、縦割りが更に増え、組織が肥大化することを危惧します。

私は武田真議員との会派「市民の声」を代表して反対討論をしました。しかし、採決の結果、残念ながら反対は2名のみで、条例は賛成多数で可決されました。

★「合同墓」が出来ます。(事業費は945万円)

私の所にも、多くの方から要望が寄せられていましたが、「合同墓」の造成が始まります。場所は北吉野の墓地で、吉野斎苑(火葬施設)の駐車場周辺です。

規模は1,500体収納でき、利用料金は6~8千円が予定されています。工事は今年の4月から始まり、10~11月頃から利用できるようになります。

★「介護保険料」は月額4,600円に据え置き

平成32年度までの介護保険料は年間の合計所得によって9段階の保険料になりますが、その基準となる額は「4,600円/月」に据え置かれます。介護保険特別会計の貯金を1億円取り崩しての据え置きです。今年4月には特別養護老人ホーム「福寿園」の増床もありますので、今後大幅な値上げにならないよう注視します。

★「紙おむつの支給」や「子どもの国の入園料補助」

0歳児のいる家庭に紙おむつを1年間48,000円分支給する事業(予算540万円)と小学生以下の児童がいる世帯に北海道子どもの国「ふしぎの森」の入場券を年間5,000円分支給する事業(予算480万円)が実施されます。

私は『二つの物品を支給する事業に1,000万円以上使えるなら、要望の多い子ども医療費の無料化について、所得制限を設けての拡充や多子世帯に限って拡充する事業をやるべきだ』と話しました。

「私の一般質問より」

【石山中学校の多人数学級について】

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石山中学校の授業参観に行って驚きました。1年生、2年生は1学級ずつで、体格の良い生徒で教室はいっぱいでした。机が横に7列、縦に6列でギュウギュウです。

また、今年の新入生も38名ということで1学年3教室ある石山中学校では3学年で3教室しか使えません。砂川市内の他の小中学校はほとんどが35人以下の学級となっていて、このままでは教育の機会均等が図られないと思います。

私も法律では1クラスの定員が40人なのは知っていますが、砂川市の独自策で何とかならないか聞きました。しかし、残念ながら何ともなりませんでした!砂川市には独自の教育行政は難しいのでしょうか?

【人口ビジョンから見た人口動向について】

砂川市では毎年、人口が200人以上減少しています。また、出生数もだんだん少なくなってきていて、平成29年では一年間に84人の赤ちゃんしか産まれていません。何とか人口を増やせないまでも、これ以上減らさない施策が必要です。

私は、出生数の増加には多子世帯への支援。例えば子どもの医療費無料化について現在、就学前までの無料化を第2子は小学校卒業まで、第3子以降は中学校卒業まで拡充する提案をしました。

また、移住・定住については、看護職、介護職などにマンパワーが必要な砂川市で「シングルマザーに嬉しい移住支援」で都会から移住・定住をしてもらう提案をしました。

子育て支援に対する市長の答弁はいつもの繰り返し。子ども医療費無料化の拡充に対しては「全くのやる気無し」でした。

私からの一言

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3月議会の総括質疑で「小・中学校の適正配置について」聞きました。今後、一年間で生まれる赤ちゃんが80名を切る可能性は十分あります。

現在、砂川市内には5つの小学校と2つの中学校があります。国の定める小・中学校の適正規模学校は12~18学級ですから、今後市内に一つの小学校一つの中学校が適正と言うことも考えられる事態となっています。

地域から学校が無くなると言うことは大変な問題です。このことは今後の街づくりにも大きな影響を与えることもあり、慎重かつ大胆な発想が必要になります。砂川の将来を背負って立つ若い皆さんの活発な意見や議論を期待します。