中空知の医療計画

砂川市の今後を考える時、一番大切にしなければならないのは医療=砂川市立病院だと思って、いろいろ考えます。

平成22年10月に大きな借金をして建設した新砂川市立病院が開業しました。今のところ経営は順調で平成29年度決算で現金(資金)残高は20億7千万円あります。

小さな街の公立病院では珍しい経営内容だと思います。しかし、それだけに一度、経営が崩れ始めたら砂川市にとって大変な事態となります。

砂川市立病院は中空知の地域センター病院であり、中空知全体に貢献する役割を担っているのと同時に地域救命救急センター、災害拠点病院、がん診療拠点病院、分娩ができる唯一の病院など中空知地域にとって重要な位置づけです。

その中空知地域ですが、(ちなみに中空知地域とは砂川市、滝川市、芦別市、赤平市、歌志内市、雨竜町、新十津川町、上砂川町、奈井江町、浦臼町の5市5町)

中空知人口推計

上の写真は「国立社会保障・人口問題研究所」が昨年3月に推計した中空知5市5町を合計した将来人口。今、10万人いる人口が2045年には半分になる推計が出ています。

また、日本医師会の「地域医療情報システム」に以下のような推計がありました。

医療介護需要予測

上のグラフは2015年を100として今後の医療介護需要予測を表したものです。国全体しとしては今後の介護・医療費の増が深刻な問題としていますが、中空知では団塊の世代が全て75歳以上になる2025年をピークに介護需要は減少に転じます。

さらに心配なのは医療需要予測ですが、こちらはすでに減少に転じ、2045年には2015年の64%になる予測になっています。

つまり、医療を必要とする入院・外来患者が減るということですね。となれば、今でも基準病床数に比べて2倍も病床数が多い中空知の病院は大変厳しい状況が見えてくることになります。

新規ドキュメント 2019-01-05 14.20.46_1(2)

上の図は平成28年3月に公表された「中空知地域医療構想」から借用しましたが、地域完結型の医療提供体制を目指すには「地域センター病院」である砂川市立病院を中心にそれぞれの病院が役割分担を果たし、地域の医療を守っていかなければならないと思います。

また、昨年9月に公表された「北海道医療計画中空知地域推進方針(平成30年度~平成35年度)」の中にある周産期医療体制のページに平成28年度人口動態調査が掲載されています。

市町別出生数は(単位は人)

芦別市

赤平市

滝川市

砂川市

歌志内市

奈井江町

上砂川町

浦臼町

新十津川町

雨竜町

合計

53

47

275

92

9

26

6

10

28

10

556

上の表は平成28年度の一年間に生まれた赤ちゃんの数です。それぞれが一つの自治体を構成している中空知地域の出生数。いろいろ考えちゃいます。

最後に平成29年度の砂川市立病院の分娩件数は「556」。中空知の赤ちゃんが全て砂川市立病院で生まれたとは思いませんが、中空知の医療を守るために地域全体でその「あり方」をしっかり考えなくてはならない大きな材料になるとは思います。

医療の充実は地域で暮らすうえで大きな安心です。