おぐろ 弘市議会だより「98号」(令和元年9月)

9月定例議会は9日から11日までの3日間開催されました。一般質問をおこなった議員は6名で、今議会の傍聴者数は合計15名。一般質問が行われた10日が8名、11日が2名でした。6月議会は合計傍聴者数31名でしたので、だいぶ少なかったです。

「私の総括質疑より」

平成30年度一般会計決算に対して「総括質疑」をおこないました。この質疑は決算の内容について大きな観点から聞くことができる質問です。

いろいろ聞いたのですが、ここで書くのは「子育て支援」についてです。善岡市長は『砂川市の子育て支援は充実していて年間7千万円も予算を組んでいる』と話します。しかし、それが皆さんに十分伝わっているでしょうか?

★「病児・病後児保育に要する経費」… 1,111万7千円

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病児・病後児保育は生後6ヵ月から小学校3年生までの保育所、市立病院内保育所、幼稚園、学童保育所に通う500名以上の子ども達が対象です。しかし、登録をしないと預ける事ができません。現在、登録者数は15.5%の82名。経費が約1,100万円、1年間で利用した子供は延べ人数で148名なので1名当たり約7.5万円かかっていることになります。

この事業が知られていないのか利用しづらいのか、しっかり検証しなければならないと思います。

★「子育て支援・指定ごみ袋の配布事業」… 132万5千円

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20㍑の燃やせるごみ袋を3歳未満の子ども1人につき、年間120枚配布する事業ですが、砂川市は申請をして市役所窓口に取りに行きます。

この事業を私が最初に提案したのは千歳市のやり方を聞いたからでした。千歳市は左の写真の箱に「子育て応援ガイド」と共にごみ袋を対象世帯に送っています。

二つの例をあげましたが、私は折角、実施している「子育て支援事業」であるので、受ける側に立った砂川市であってほしいと思います。ちなみに先日、傍聴した教育委員会のある会議で『平成30年度で市内に住所がある新生児は77名』と報告されていました。

「私の一般質問より」

【砂川市立病院のあり方について】

市立病院の広報誌「ひまわり2019夏号」に次のように書かれています。

「砂川市立病院は、地域センター病院・救急指定病院に指定されており、中空知圏外からも救急患者が搬送されています」「医師数を増やすことが困難である以上、当院では外来患者数を減らすしか方法がない、という結論に至りました」

今後の市立病院のあり方に不安を感じて次の3点を質問しました。

  • 医師不足による医師の過重労働について
  • 外来患者を減らさなければならない現状について
  • 中空知の医療体制が崩壊しないための方策について

〈外来患者を減らさなければならない現状について〉

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(問)各診療科で外来患者を減らさなければならないのか。

()特に内科、循環器内科、整形外科などは一日平均患者数が100人を超えているので、医師の負担を軽減させたい。

(問)外来患者を減らすにはどうしようと考えているのか。

()今回は初診料の値上げは考えていない。急性期を脱した方や軽い症状の方などは「かかりつけ医」で受診していただき、手術が必要な方、がんの治療、精密な検査が必要な方などを当院で診ていく方針である。

(問)市内には「かかりつけ医」の数も診療科も少ないが、市外の「かかりつけ医」を受診しなければならないのか。

()「かかりつけ医」に逆紹介する場合、中空知医療圏外の方、「かかりつけ医」が多くいる地域の方にご協力をお願いしたい。砂川市内の方は、市内に診療科がある場合は逆紹介もあり得るが、市内に診療科が無い場合は『よその街に行ってください』とはならない。

(問)外来患者減少は経営を悪化させることにならないのか。

(答)定期的な検査や精密な検査の実施、重症な患者などを診ていくことから、診療単価が上がることになり、収益の減少は抑えられると考えている。

私からの一言

今議会の一般会計補正予算は、消費税増税に関連する「プレミアム商品券事業」や「幼児教育・保育の無償化」についてが主で、市長の政策的な予算はほとんどありませんでした。議員の一般質問も13名中6名で盛り上がりに欠ける定例会でした。私は欠かしたことはありませんが、もっと質問、質疑が活発になると良いなと思っています。

今年も11月1日(金)に「議会懇談会」を地域交流センターゆうで午後と夜に開催する予定です。是非、皆さんお誘い合わせのうえ、ご参加ください。