おぐろ 弘市議会だより「第99号」(令和元年12月)

12月定例議会は9日から11日までの3日間開催されました。一般質問をおこなった議員は13人中6名で、今議会の傍聴者数は合計16名。一般質問が行われた10日が8名、11日が7名でした。

「12月議会で決まったこと

★「会計年度任用職員制度」

来年4月から国の働き方改革の一環で、地方公務員の臨時、嘱託職員に期末手当の支給(1年で2.6ヵ月分)など、勤務条件が改善されます。現在、市役所には臨時職員97人、嘱託職員88人(保育士、事務補助員など)が勤務。市立病院で臨時職員142人、嘱託職員53人(医師、看護師、事務補助員など)が働いています。

市役所、市立病院で働く皆さんにとっては良い制度改正ですが、人件費の増による影響は大きなものがあります。

制度が始まるのは来年からですが、完全実施される令和3年度になると、市役所関係で約7,800万円、市立病院で約1億2,000万円の負担増が見込まれます。

国が法律を変えて任用職員制度が全国一斉に実施されます。私は質疑の中で、大きな負担増となる人件費分に対する国の財源措置を強く要請するよう市長に話しました。

★「砂川市給食センターの広域化」

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砂川市の学校給食を作っている「学校給食センター(平成10年建設)」は最大2,200食を調理できる施設ですが、児童数の減少により現在は1,187食を調理しています。

来年4月から上砂川町(150食分)、8月からは浦臼町と奈井江町(479食分) の学校給食を砂川市の給食センターで調理する協定が結ばれます。

広域化にすると砂川市にどんなメリットがあるのか聞きました。答弁では『運営経費と仕入単価の削減が見込まれる』とのことでした。私はこのメリットを生かし、砂川市の給食費が据え置かれるよう努力してほしいと話しました。

「私の一般質問より」

【市民活動推進補助金(仮称)について】

イベントの開催やボランティア活動の実践、まちづくりのための人材育成など、地域の活性化に取り組む団体に対し、補助金を交付する制度を作るよう平成30年9月議会でも質問しました。その時は『やれるような方向で検討したい』と市長は前向きな答弁をしましたが、実現していないので聞きました。

市長は全くやる気はないようです。砂川市の「市民との協働」は何処に行くのでしょう。

【小中学校の適正規模・適正配置について】

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教育委員会は8月に「砂川市小中学校適正配置計画検討委員会」を設置。その検討委員会では、現在ある小学校5校、中学校2校を小中各1校に統合し、統合小学校は新設、統合中学校は砂川中学校を活用する。また、小中一貫教育については、「小中一貫型学校」にするか「義務教育学校」にするかなど、かなり突っ込んだ議論を行っています。

ただ、検討委員会には4名の教育委員さんが検討委員として参加していて、本来、答申を受ける側の教育委員会が提言書を作成するという不思議な組織になっています。しかも、たった5回の会議でこれからの砂川の学校教育を決めようとするのは、あまりにも急ぎ過ぎだと思います。

砂川市では昭和56年から小学校10校を5校にする学校整備が行われましたが、「砂川市学校整備審議会条例」による審議会は2年6ヵ月の間に22回の会議を重ね、教育委員会に答申。また、市議会も昭和59年2月に「学校整備計画審査特別委員会」を設置し、 4回の審議を重ね慎重に決定しています。

今後、検討委員会は「適正配置計画(案)」を作成し、教育委員会議で配置計画を策定。その後、各学校区への説明会を実施するスケジュールが今議会で示されました。

本当にこんな流れで良いのでしょうか。砂川の子ども達の未来がかかった学校の統廃合や教育のあり方です。市民の皆さんの大きな議論で決めるべき課題だと思います。

私からの一言

年号が平成から令和に変わった元年最後の議会が終わりました。私にとっては99回目の定例会でしたが、議会の活性化は見られない様に思います。

一般質問は6名で、しかも質問する議員が固定化してしまいました。さらに、提案された議案に対する「総括質疑」は私だけでした。

私は市議会議員の主な仕事は、皆さんの声を聞いて市政に届けること。そして、行政をチェックすることだと思っています。そのためには、年に4回の定例会では質問・質疑が飛び交っていなければなりません。私は今後も続けます!