おぐろ 弘市議会だより「第101号」(令和2年6月)
新型コロナウイルス感染症が市内経済に大きな影響を及ぼしている中、6月定例議会は15日から17日までの3日間開催されました。一般質問をおこなった議員は6名。傍聴された方は15日1名、一般質問が行われた16日は4名、17日が7名でした。
「新型コロナウイルスへの支援策」
3月議会が行われてから4月14日と5月18日に臨時議会が開催され、新型コロンウイルス感染症に対する支援策が可決されています。また、6月議会も一般会計補正予算のほとんどが新型コロナウイルスへの支援事業で、ここでは砂川市独自の予算を紹介します。
★「事業継続支援給付金」・・・2,850万円
国の持続化給付金の対象とならない事業者で売上高が前年同期比で20%以上50%未満減少した中小企業者に30万円の支援金を支給する。
★「店舗等確保支援給付金」・・・720万円
店舗の売上げが20%以上減少している中小企業者に月額家賃全額(上限5万円)を3ヵ月間補助するものです。
★「水道料金等支援給付金」・・・376万4千円
宿泊業、飲食店(96事業者)を対象に上下水道料金の3ヵ月分(令和2年4月分から6月分まで)を全額補助する。
★「飲食業者等雇用継続支援給付金」・・・380万円
一定規模の従業員を雇用する宿泊業、飲食店に従業員数に応じ30万円から70万円を支給する。
★「子育て世帯への臨時特別給付金(国)と市の上乗せ支給」・・3,605万8千円
児童手当が支給されている世帯に国が1万円を支給する事業に市がさらに1万円上乗せして支給します。
★ 「中小企業振興対策事業」・・・798万9千円
売上げ回復のため広告宣伝支援補助金、飲食業限定プレミアム商品券発行(30%お得)、プレミアム商品券発行(30%お得)など。
★「感染症対策慰労金支給事業」・・・670万円
医科、歯科など医療機関や介護、障がい者施設などの61事業所に規模に応じて5万円から50万円を支給します。また、マスク、防護服など感染症対策用品を支給する事業。
★「GIGAスクール整備事業」・・・4,939万円(感染症対策ではありません)
教育のICT(情報通信技術)化に向けて、小中学校の児童、生徒が1人1台のコンピューターを持つよう国が政策を進めています。今回の予算はその準備のため各学校の高速大容量の通信ネットワークを整備するためのものです。(端末購入は今年度中)
「私の一般質問より」
【公立高等学校配置計画案について】
6月2日に道教委が公表した「公立高等学校配置計画案」。砂川高校は1学年3学級の定員が2年連続で1学級減となり、このままでは来年の定員は2学級(80人)になってしまいます。そこで、市教委の3学級維持に向けての行動を聞きました。
新型コロナウイルスの影響もあり、今は道教委に「意見書」を提出しているだけだと答えました。私は危機感の欠如だと思います。
また、「公立高等学校配置計画案によると、来年度から滝川高校は単位制を導入すると示されているが、以前から分かっていたのか。」と聞くと、市教委は道教委から何も聞いていなかったと答えました。情報集めを普段からしていれば対策も取れるのでは?
砂川高校が単位制の魅力を前面に打ち出して生徒募集を行っていてもなかなか厳しい現状であるのに滝川高校が単位制を導入すれば、さらに厳しい状況になります。
来年度は滝川高校が1学級削減になります。しかし、来年の中学校卒業生も深川市を除いて空知北学区では「65人減」になるので、たとえ、道教委が来年度は定員3学級を維持してくれたとしても、相当「戦略」を持って頑張らないと自滅しかねません。
新しい校長先生のもと、市教委も協力して3学級をまず確保。そして、滝川とは違った「良さ」を持つ高校になることを願っています。
【小中学校適正配置基本計画について】
市教委は小中学校適正配置基本計画を策定しました。5月29日に開催された総務文教委員会では教育長が『義務教育学校設置の場合の小学校建設は砂川中学校隣接地に建設する計画でありますが、その場合において渡り廊下等で結ぶ構造となるか、一部機能が一体となった構造となるか検討することとしております。』とかなり踏み込んだ発言をしました。
そもそも、これから小中学校の統廃合に向けて、地域のPTAや住民の皆さんに説明会を開催しようとしている時にここまで言って良いのでしょうか。
仮に小学校5校が統合する事になったとしても、砂川中学校の敷地内に新設小学校、体育館、プール、グランドが入るとは思えません。更に統合時の砂川中学校は建設から32年が経過し建替えを考えなければならない時期になります。
今後の将来ある砂川の子ども達が素晴らしい環境の中で素晴らしい教育を受けてもらえることを切に望んでいます。
そのためには中途半端な学校づくりだけはしないでほしいと思います。
私 の 一 言
新型コロナウイルス感染症による移動制限が解除され、少しずつ人の動きが出始めていますが、市内経済に及ぼす影響はまだまだ大きいです。
国の第2次補正予算では砂川市に第2弾の地方創生臨時交付金(前回は1.7億円)が配分されます。今議会で私は『①子育て中の全世帯に地元で使える食事券か商品券の贈呈』『②「新たな日常」に取組むため事業所に設備整備の補助金を支給』を提案しました。砂川市も縦割り行政ではなく、市内経済の活性化のため皆で知恵を絞ってほしいです。