おぐろ弘市議会だより「第102号」(令和2年9月)

9月定例議会は7日から11日までの5日間開催されました。一般質問をおこなった議員は4名でいつもより少なかったです。傍聴された方は一般質問が行われた8日が5名、9日2名、11日1名。第7期総合計画の質疑も2名と全体的に活気の無い議会でした。

第7期総合計画の審議

令和3年から令和12年までの10年間、砂川市の「まちづくり」の最上位計画になる「第7期総合計画」の議会審議が始まりました。

10年後の将来人口を15,000人(今年8月現在、16,583人)とし、まちづくりの基本理念は「まちづくりの主役は市民」の考えを継承すると提案されました。

残念ながら総括質疑は私を含めて2名でしたが、私は質疑の中で

  • 計画策定に際し、市民の声が十分反映されたのか
  • 市民がまちづくりの主役であり続けるための具体的な考え方
  • 将来人口15,000人を目指すための具体的な取組みは
  • 小・中学校適正配置計画が及ぼす住宅地域への影響
  • 商業地について、今後10年間で空き店舗の増加、高齢化や後継者不足による閉店・廃業が予想される厳しい状況の中で賑わいを高める施策について

などなど、多岐にわたり質問しました。

これからの砂川市は人口減少と超高齢社会の到来により、農業、商業、工業など基幹産業の厳しい現実が予想されます。また、町内会をはじめ商店会やボランティア団体なども高齢化による担い手不足により今までの活動ができるのかも不安なところです。

私の総括質疑に対して善岡市長の答弁は全く無く、砂川市の未来を本当に考えているのか疑問を感じます。

議会は10月に4日間の日程で「第7期総合計画審査特別委員会」を開催しますが、しっかり質問をしていきたいと思います。

「9月議会で決まったこと」

★「小・中学校GIGAスクール情報端末購入」・・・5,980万円

児童・生徒一人に1台のタブレットを購入する契約が行われました。小学校605台、中学校370台とネットワーク・周辺機器の購入です。

★「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金支給事業」・・・2億4,690万円

国の第2次補正予算を受け北海道が砂川市立病院の従事者に支給する事業です。本年、1月28日から6月30日の間、10日間以上勤務した医師、看護師、職員のほか、病院の委託事業者の職員や病院ボランティアの皆さんに一律20万円が支給されます。

「私の一般質問より」

【市立病院の総合診療科について】

今年4月に「総合診療科」が設置されました。この科は腹痛や咳、吐き気など複数の症状があり、どの診療科に受診したらよいか分からない状態の方を診療します。

総合診療科に着任された木村眞司副院長は札医大地域医療総合医学講座の助手から2005年に赤字で苦しむ松前町立病院の院長に41歳の若さで就任され、「総合診療(全科診療)」を導入し、黒字病院へと転換させた実績があります。

私は『総合診療科の設置により、今後の市立病院は在宅医療を含む地域医療の充実に繋げられるか?』と質問し、『経験豊富な医師が赴任したことにより外来診療の充実と在宅医療の質向上に取り組んでいます』と答弁がありました。

医療の充実により砂川市に住む私達がより安心して暮らせるようになると良いですね。

【市立病院の発熱トリアージ(選別)について】

市立病院は入口を正面玄関1ヶ所にして「発熱トリアージ(選別)」を行っていますが、最近は「発熱・息苦しさ・強いだるさ等の症状確認」などの問診によるトリアージに変更しています。

症状を訴えられた方は職員と共に外を通って救急外来(時間外玄関とも言います)に入ります。待合室で看護師による腋での体温測定と詳しい問診を受けた後、内科系の医師が輪番で診療を行っているそうです。

市立病院は発熱トリアージを行うことで、発熱等の症状がある方とない方の受診動線を区分けすることにより、受診患者さんや職員が、発熱等の症状がある方と接触する機会が減るため、院内感染の防止及び不安解消に役立つと今後も続けていく方針です。

コロナ危機を乗り越えるためにみんなで協力し合いましょう!

【コロナ禍の移住・定住の促進について】

内閣府が調査を行った結果、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、首都圏に住む若い世代を中心に地方移住への関心が大幅に高くなったそうです。

砂川市はインターネットを利用してリモート移住相談を行うと答えました。私は砂川市の職員採用に社会人枠を取り入れたり市立病院職員の採用を広げることで、優秀な若い人材に移住・定住してもらえれば、人口維持につながると話しました。

私の一言

先日、砂川市役所庁舎にダイナマイトを投げ込むという強迫メールが届きました。議会開催中でもありましたが、警察とも連携し職員が監視を強化しながら通常の業務を行いました。あまり過剰な反応をすれば、同じような「いたずら」が広がる可能性もあり適切な対応だったと思います。

その現庁舎での定例会も12月と来年3月議会の2回を残すところとなりました。約25年、何百回と質疑・質問してきた本会議場ですが、新庁舎に移っても私は変わりません。新庁舎ではライブ中継でもお会いできそうです。