総務文教委員会の報告 その2

今日も暑いです。市役所前の温度計は35℃を超えていたそうです。しかし、新庁舎の中はエアコンが効いていて快適でした。

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昨日(27日)開催された「社会経済委員会」の音源データを聞きに市役所に行って来ました。上の写真はちょっと机の上がゴチャゴチャですが、議会のパソコン室。

この部屋は室温調整ができますので、私は27℃に設定して2時間ほど情報収集です。社会経済委員会の報告は後日に。

【今日は総務文教委員会の報告 その2】

26日に開催された総務文教委員会は午後3時ごろまでかかって、午後からは教育委員会の報告に対する質疑と総体の質疑が行われました。

〈教育委員会〉

★砂川市立小中学校適正配置について、6月22日の教育委員会会議で学校の統合時期が1年前倒しになることと、小中一貫教育については義務教育学校とすると公表されました。

この点に質疑が集中しました。私達、総務文教委員には報道発表の前、自宅にその旨の報告はありましたが、唐突の決定の感は拭えずです。

何か事を急ぎ過ぎているように思えて仕方がないのです。

「第2回 統合準備委員会」の報告もありましたし、私のHPで皆さんにお知らせしていますが、7月16日締め切りで現在の小学5年、6年、中学1年生の児童・生徒、保護者にアンケート調査を実施しました。

その点について、次回8月の委員会で、アンケート調査の詳しい報告書の提出を要望し、了承されています。

26日の委員会でも一部が報告されています。児童生徒337名、保護者を対象としていますが、回答率は児童・生徒で70%。保護者からは90%の回答が寄せられたそうです。

特に中学校の統合では、時期が1年前倒しになったことで、心配が増幅していると思います。

★北光小学校水泳プールの廃止について、以前、現地を取材してHPにもUPしましたが、北光小学校のプールが積雪のため(?)今年の3月に倒壊しました。

それに伴う「廃止」ですが、小学校のプールは屋根がなく、冬期間は骨組みだけが立っている状態で倒壊しました。

同じ構造の学校プールはありますので、原因のしっかりした究明が重要だと思います。また、同じ事故が起こらないよう、監視体制もしっかり行ってほしいと話しました。

★令和3年度 第2回公立高等学校配置計画地域別検討協議会について、これは道教委が主催する会議で、砂川市においては砂川高校の間口がどうなるかの会議です。

ここ3年間、砂川高校は3間口を確保できずに来ました。学校の規模を守り、単位制を維持するためには教員の確保が必要で、そのためには3間口の確保が重要です。

教育長の覚悟を聞きました。教育長は8月に入ったら道教委の教育長に直接会って強い要請を行いたいと話しました。

★学校給食の異物混入について、給食の際、一人の子のスープの食器に原型をとどめたクモが入っていたそうです。

給食センターは原因究明のため、スープが高温の場合、料理中の献立具材に混入したのか、スープが冷めた状態を想定した検証を行いましたが、特定はできていないようです。

この異物混入はスープをお代わりした際に発見され、食材を保管する食缶のフタが15~20分開いていたとのことでもあり、教室で混入した事も考えられますが、今後は細心の注意が必要です。

(私の総体の質疑)

ちょっと長めの総体の質疑は「義務教育学校」について行いました。

市教委は「義務教育学校」を決定しました。小中学校の統合については理解が進んでいると思いますが、「義務教育学校」がどんな学校なのか、まだまだ理解は不十分だと感じています。

義務教育学校は現在ある5つの小学校、2つの小学校が一つになり、小学校、中学校の枠も外され、校長は一人になります。

つまり、小学1年生から大人並みの体型になった中学3年生までが一つの学校に通学することになるのです。

砂川市の場合、令和8年度が義務教育学校の開校になる予定ですが、令和7年度の予測生徒数は今の形の小学生498人、中学生274人と大きな学校になります。

私の質疑の主なものは、これまで市教委が小中一貫教育への取組をほとんど行ってきていないことです。

また、今の市内小学校は各学年1クラスで先生の目の行き届く1クラスの人数です。ここから一気に大規模学校に移った時、戸惑い、馴染めない子ども達も増えると予想されます。

現在でも学校に行けない子ども達はいます。市教委は議会での一般質問に答え、現状を把握しつつ「適応指導教室」を設置すると何年か前に答えていますが、未だに設置の動きも見えないです。

私が見る限り、ほとんど「小中一貫教育」への研究、実践、実績も無い状態で、一気に「義務教育学校」は危なさを感じます。

(もし、学校が荒れたら)

これまでも何回か市内の中学校で「荒れた時期」がありました。これまでは中学生への影響でとどまっていましたが、仮にそんなことが起こったら学校に行ったばかりの小学1年生まで影響を受けてしまいます。

また、本来であれば義務教育学校の先生は小、中学校で教えられる教員免許を持っていなければなりません。(今は特例がありますが・・・)

令和8年開校時までに「優秀な先生」を集められることができるのでしようか。

これだけではありません。入学式、卒業式、運動会、800人近い子ども達や保護者が一堂に会せる体育館、グランドなどなど。私には心配がたくさんあります。

市教委は「義務教育学校」を決めました。そうであるならば、不登校、落ちこぼれ(良い言葉ではありません)、荒れる学校などなど心配な場面を検証し、対策を講じる姿勢を示し、素晴らしい「砂川学園」(なぜか義務教育学校は学園と付くところが多い)になるよう準備をするのが「義務教育学校」に決めた市教委の責務ではないかと話しました。

長い報告になりました。