おぐろ弘市議会だより「第108号」(令和4年3月)

3月定例議会は7日から16日までの10日間開催されました。一般質問をおこなった議員は4名でした。質問する議員が同じ人ばかりになってきました。

傍聴された方は7日2名、8日3名、9日3名でとても少なかったですが、インターネット中継の視聴回数では質疑・質問のある日は平均350回以上で、中継されてから議会への注目度は上がっているようです。

現在、YouTubeで録画配信も行われていますので、ぜひ一度ご覧ください。

〈3月議会の報告〉

【砂川駅前地区整備事業について】

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上のイラストは基本設計のものですが、木造・平屋建てで、既存施設の解体費を含め約10億円の概算事業費です。

基本コンセプトについて

施設には商工会議所と観光協会の事務所。そして、フリースペースと多目的室が作られますが、どの様に使うのか、今議会での私の質問にも、はっきりした答弁が返って来ませんでした。写真にある広い広場の冬期間の利活用や交流センター「ゆう」との差別化など問題山積です。

指定管理者や商工会議所・観光協会の事務所の賃貸料は?

この施設は公設民営で指定管理者は商工会議所と観光協会になるそうですが、今の状況で「賑わいと魅力を生むまちの居場所」になり得るのか非常に疑問が残ります。

また、商工会議所の事務所(約190㎡)は月額12万5千円、観光協会の事務所(約100㎡)は月額3万7千円。市としては公有財産規則に基づいて賃貸借するとしています。

施設のバリアフリーについて

この施設は国道12号線と裏の駐車場との段差が約2mあります。車で来られる方は皆さん駐車場を利用しなければなりませんが、裏の入り口は階段を昇らないと入れない設計になっています。これは最悪です。善岡市長は『確かにバリアフリーになっていないと言われればその検証がしっかりされていないので、実施設計段階で検討させて下さい。』と、答弁しています。10億円の大きな事業です。もっとしっかりやるべきです!!

〈私の一般質問より〉

市役所前交差点の安全対策について】

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新庁舎が今の場所に建設され、周辺道路における車両・歩行者の流れが増えました。上の写真は国道12号線から市役所に突き当たる丁字交差点で、横の道路が優先道路。歩行者が横断歩道を渡ろうと待っていても、一時停止をせずかなりのスピードで通行する車が多いです。市はまず注意喚起の看板を立てるとのことですが、信号機の設置を要望しました。

【転入・転出時のアンケート実施について

一年間で砂川市の転出・転入者は1,300人を超えます。どんな理由で街を出られるのか。また、どんな思いで砂川に住まれるのか。窓口に来られた時にアンケートを実施すれば今後の施策に役立つのではないかと思い質問しました。

答弁では『十分に検討する』とのことでした。多分、近いうちに実施されると思いますが、これから転入・転出が増える時期なので早い対応が必要だと話しました。

高齢者に向けた本人確認事項の情報について】

地域が支える高齢者施策として、高齢者4情報(住所、氏名、年齢、性別)と共に「本人同意事項」の情報が収集され町内会にも平成25年に配布されました。

個人情報が厳しく管理されるようになって町内会に住む皆さんの家族構成などの情報が入りづらくなっているので重宝しています。しかし最近では、情報の更新が行われなくなっていたので質問をしました。

善岡市長は『コロナ禍の影響もあって更新できていない状況があるが、体制を整えながら継続する方向でやっていきたい』と答弁しました。

【認知症対応型グループホームの整備について

砂川市の調査では、介護認定を受けている方々の約80%は認知症の症状が見られると報告されています。認知症対応型グループホームの増設が必要と思い質問しました。

保健福祉部長は『令和6年度からの「第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」に向け、改めてどのような希望があるのかを調査し、的確なニーズ把握のもと次の計画を策定したい』と答えました。

「私の一言」

砂川市議会は本会議初日(7日)、2月24日からのロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し「ロシアによるウクライナ侵略に抗議する決議」を全会一致で可決し内閣総理大臣、外務大臣に提出しました。

また、新型コロナ感染症もオミクロン株による陽性者が市内でも多く判明し、公共施設の閉館、小中学校の学級・学年閉鎖が相次いでいます。

新型コロナウイルス感染症の早期収束とウクライナの平和を強く望みます。