おぐろ弘市議会だより「第109号」(令和4年6月)

6月定例議会は13日から16日までの4日間開催されました。一般質問をおこなった議員は5名でした。質問する議員が同じ人ばかりになっています。

傍聴された方は各日1名ずつでとても少なかったですが、インターネット中継の視聴回数では質疑・質問のある日は平均350回以上で、中継されてから議会への注目度は上がっているようです。

現在、YouTubeで録画配信も行われていますので、ぜひ一度ご覧ください。

〈臨時議会で予算案に反対!〉

【義務教育学校建設の基本設計・実施設計委託費に反対】 

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(上の写真は建設予定地の砂川中学校)

令和8年に開校を予定している義務教育学校の設計委託費(3,845万7千円)が5月19日の「臨時議会」で計上されました。基本設計・実施設計をまとめて発注するもので、今回の予算はごく一部。総額は3億3,452万1千円です。

私にはなぜこんなに急ぐのか理解ができません。これまでの小学校6年、中学校3年の義務教育を小中の枠を外し「4・3・2制」の義務教育学校を建設するための設計です。

普通、大きな事業は基本構想→基本計画→基本設計→実施設計→建設と進み、それぞれの段階で議会に予算を計上し審議をします。ところが今回は「基本計画」がすっぽり抜け落ちています。まだ、「既存の校舎(砂川中学校)を改修し小学校相当部分を増築する」のか、「既存の校舎を活用せず新築する」のか、決まっていないばかりか、学童保育のこと、体育館、プールをどうするのか等々決まっていないことがたくさんあるのに建物を建てるための「基本設計・実施設計」をまとめて発注するのは乱暴すぎます。

ここはまず、「基本計画」を作成し、市民の皆さんの声をしっかり聴いてから設計に取り掛かっていくべきだと思い「修正案」を提出しました。しかし、残念ながら修正案は賛成2名で否決されました。そこで、臨時議会で提出された総額3億円を超える「基本設計・実施設計」の予算案を時期尚早と反対しました。

〈6月議会の予算から〉 

子育て世帯生活支援特別給付金・・・2,173万7千円

国の制度で、ひとり親世帯・住民税非課税世帯の18歳以下の子供1人につき5万円を給付します。

子育て支援給付金支給事業・・・2,003万3千円

砂川市独自の事業で、上に書いた国の事業に該当する子ども達にさらに5万円を上乗せ支給するものです。対象は250世帯400人。

飲食業限定プレミアム商品券発行事業補助金・・・1,095万8千円

商工会議所などが発行する5,000円で7,500円分が使える飲食店限定商品券への補助金。一人5セットまで購入でき、7月下旬に販売予定です。

市長公用車の購入費・・・479万4千円

信号待ちをしている時、追突され全損となった市長公用車を購入する費用で、購入費の内120万円は自動車損害共済金です。

〈私の一般質問より〉

砂川市の農業の今後について】

砂川市の農業は農家戸数や農業人口も大きく減少しています。また、農家の年齢構成も60歳以上が約7割を占め、高齢化が進んでいますので、このままでは耕作放棄地が増える可能性が高くなっています。

今、農業は米価の下落や肥料が高騰している上、「水田活用の直接支払い交付金の見直し」など厳しい状況がある中、砂川市内にはさらに追い打ちがかかっています。

これまで市内耕作地の2割の面積を作業受託してきた「合同会社すながわTOHO」が今年の耕作を終えた後解散するそうです。

私は具体的な支援策も提案し、早急な対応策を実施するよう要請しました。

駅前地区整備事業について】

「旧グランドパチンコ」の跡地に施設を建てて中心市街地の活性化を図ろうと、現在建物の「実施設計」が発注され、7月からは今ある建物の解体工事が行われます。

今回も6点質問をしましたが、答弁が具体性に欠け何を目的に建物を建てるのかはっきりしません。このまま進めて行って良いのか疑問が増えるばかりです。

「私の一言」

来年4月には市長選・市議選が行われますが、今年の年末から来年3月にかけて砂川市においては重要な施策に対する判断をしなければなりません。

まずは駅前開発の施設建設の予算が計上されます。さらに、総事業費が90億円を超えると予想される「義務教育学校建設」の校舎をどうするのかなど砂川市の将来に向けて大切な決定をする時を迎えます。

議会はもちろんですが、市民の皆さんにも大きな関心を寄せていただきたいです。