おぐろ弘市議会だより「第110号」(令和4年9月)

9月定例議会は12日から14日までの3日間開催されました。一般質問をおこなった議員は6名でした。傍聴された方は12日1名、13日1名、14日6名で合計8名。

〈善岡市長、来期は不出馬表明〉

14日に行われた一般質問に答える形で、3期目の善岡市長は来年4月に行われる市長選挙への不出馬を表明しました。市長は『70歳を過ぎてパフォーマンスが落ちた。断腸の思いで市長を辞める。』と話しました。

しかし、市長の任期は来年4月26日までですので、まだ7ヵ月も残されています。義務教育学校の建設、北電砂川火力発電所の廃止など重要案件が途中です。残りの任期もしっかり仕事をしてほしいと思います。

〈私の一般質問より〉

【北海道電力砂川火力発電所の廃止について】

砂川火力

砂川火力発電所は2027年(令和9年) 3月末をもって廃止されることが北電より発表されています。

これまで市から公表されている廃止に伴う影響は、固定資産税等の1割減(約1億円)。また、71名の社員がおり、その内52名の方が市内在住との情報しかありません。

廃止の件が議員に知らされたのは6月で、すでに3ヵ月も経っているのに調査をするのが遅すぎると話しました。答弁では『10月末までには報告できるようにしたい』ということでした。

また、今後の「跡地利用」についても聞きました。市長は7月の臨時議会で『市内にとっては大きな影響が出るので、2年を過ぎないよう跡地利用の決定を急ぎたい』と答えていますが、来期、市長が引退するのであれば、早急に庁内プロジェクトチームを立ち上げてあらゆる検討をしていかなければならないと話しました。

さらに、北電の役員も含め、市長をトップとする市内経済界の代表など有能な人材で構成する「砂川火力発電所跡地利用検討会(仮称)」を立ち上げ、雇用の維持と市内経済の活性化が図られる跡地利用を要請する必要があると考えます。

【駅前地区整備事業について】

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上の写真は解体中の旧グランドパチンコの建物です。

来年度には更地になった後、市街地の賑わいを創出する施設が建設される予定ですが、いろいろな疑問が湧いて出て6月議会に引き続き質問しました。

実施設計の完成時期は?

只今、策定中の実施設計の納期は来年3月15日です。しかし、この時期は3月議会の開会中でもあり、その後、市長選・市議選が予定されています。

答弁では1月の社会経済委員会で概略を示すと話しています。さらに建設のための予算はいつ提案するのかと市長に聞くと、『一般的には選挙後の6月議会になる』と答えました。疑問いっぱいの施設の建設予算は新しい市長にお任せのようです。

カフェスペース(17㎡)の家賃は?

『確定ではないが月額7,000~8,000円』と答えています。客席はフリースペースを利用することになりますので、家賃は発生しません。光熱費は別になると思いますが、かなり経費は安くて済みそうです。もちろん『公平性を保つために「一般公募」をします』と答えています。みなさんもカフェ経営を考えてみたらいかがでしょう。

広場について

基本計画ではおしゃれなパラソルにイス・テーブル、キッチンカーが並ぶイラストが描かれています。皆さんはダンプや大型車が頻繁に通る国道12号線沿いで、ゆったりコーヒーなど飲む気がしますか?しかも、冬期間は雪が積み上げられイルミネーションや雪遊びができる程度だそうです。冬の長い砂川で何ヵ月利用できるのでしょう。

駐車場について

6月議会で近隣商店や事業所等へ賃貸を考えているとの答弁があり、本当に実施するのか改めて聞いたところ。

「13事業者の従業員や来客のため一部を月極駐車場にする」と具体的な考えが示されました。最近では市立病院周辺に民間の整備された月極駐車場が増えてきました。そこに市が参入するのは民業圧迫にならないのでしょうか。また、来客者であれば、この駐車場を買い物駐車場とすれば、各個店用にしなくても自由に停めれば良いと思いますが。

「私の一言」

今議会で善岡市長は来年4月に行われる市長選に不出馬と表明しました。トップが辞意を表わすことで組織のタガが外れる危険性が考えられます。

市長の任期は来年4月26日、私たち市議は4月30日までです。皆さんの税金で報酬を頂いている特別公務員としては、任期を全うするまでその責務をしっかり果たさなければなりません。駅前開発事業、義務教育学校の校舎選定、北電火力発電所の跡地利用問題などなど将来に関わる重要課題が山積です。