おぐろ弘 市議会だより「第112号」(令和5年3月議会)

今期最後の3月定例議会は6日から13日までの8日間開催され、一般質問をおこなった議員は4名だけでした。傍聴された方は6日2名、7日5名、8日5名で合計12名。

インターネット中継(録画)では5日間で1,275回の視聴がありました。

〈砂川駅前地区整備実施設計〉

【私の一般質問より

私の一般質問は、今年8月に着工予定の「駅前地区整備事業」のメイン施設の実施設計についてでした。

中心市街地の賑わいを創出する目的で建てられようとしている施設ですが、今の実施設計ではとても目的を達成できないと思いますので質問しました。

〈事業費が大幅に増えました〉

基本設計の時よりも約1億7千万円増えて11億円を超えました。建設単価は72万円/㎡(市立病院は35万円、市役所新庁舎は58万円)と木造平屋の建物としてはかなり高いと思います。

〈バリアフリーも不十分〉

スロープ

上の写真は実施設計のスロープ部分(矢印は私が加工)です。このスロープは基本設計の時は無く、私の質問で変更されました。しかし、風除室を入ってから階段を上った高さに行くまで50mあります。また、このスロープを作るだけで9,000万円が増額されたのです。エレベーターの設置を考えないのか不思議でたまりません

〈思いやり駐車場も坂の上〉

おもいやり駐車場1

上は思いやり駐車場の位置図面です。ここは道銀の駐車場横の坂道を上った所にあり、答弁によると冬はアイスバーンになると砂を敷かなければならないほどの勾配らしいです。

また、横に建物があり狭い場所になぜ、思いやり駐車場を作らなければならないのでしょう。駅前整備事業の施設はいろいろと思いやりのない建物です。

〈トイレの安全性も心配〉

下の図面は施設のトイレの位置です。図の左側がフリースペースでトイレに行くには「廊下2」を通っていきます。

トイレ議会だより用

建物の隅にあって「犯罪者が入りやすく、人の目から見えづらいトイレ」です。特にバリアフリーのトイレの入口は職員からも見えにくい所(黒い〇)にあります。

女子・男子トイレの入口(黒い〇)も隣接していて、男性が女性の後ろから歩いてきた時、女子トイレに押し込んだり、男子トイレに連れ込んだりしても『間違った』と言える配置になっています。

この施設のトイレは犯罪(盗撮、わいせつ行為、傷害、殺人)が起きる可能性が高い構造になっていると思うのです。

中心市街地の公衆トイレは中央公園の古いトイレしかありません。せめてこの施設のトイレは市内外の利用者が安心・安全に使えるようにしてほしいです。

〈建設費の予算は6月議会に計上〉

この施設の建設費の予算は新市長が6月議会で提案します。私は次のように話しました。

l 商工会議所や観光協会が入る建物が欲しいなら、もっとコンパクトでよかった。

l 利用目的がはっきりしない「多目的ホール」と「フリースペース」では交流センター「ゆう」との差別化ができない。

異常ともいえる物価高の真っ只中、1㎡72万円の建物は今建てないで、状況を見ながら建設すべき。

私の一言

3月議会は私の7期目の最後の議会でした。議会は行政をチェックする役割を担っています。そして、議員は発言・質問をすることで市民の皆さんの声を反映させるのが大切な仕事です。

私はこれまでもそうしてきましたし、今後もそうしていきます。 頑張ります!