おぐろ弘 市議会だより「第113号」(令和5年6月議会)

6月定例議会は19日から26日までの8日間開催されました。市議会議員選挙の後の最初の議会で新人議員が6名。新しい顔ぶれで関心も高まりました。一般質問をおこなった議員は9名で、傍聴された方は一般質問が行われた19日に9名、20日は13名でした。

インターネット中継(録画)では5日間で3,231回の視聴がありました。

〈子育て支援が拡大します。〉

【子ども医療費の無料化】・・・376万2千円

今年の8月より、未就学児・小学生に対する医療費の自己負担が無料化されます。また、令和6年4月から高校生等まで無料化が拡大されます。

これまで、何回も質問を行ってきた子育て支援の拡大ですが、新市長になって実現します。予算としては来年4月以降から3,800万円程度必要となります。

【学校給食費の無料化・・・3,667万9千円

今年の8月から小学生・中学生の給食費が無料になります。なかなか思い切った子育て支援の拡大ですが、年度途中からなので3,667万9千円ですが、1年通すと約6,000万円の財源が必要になります。

国の補助金などはありませんので全額自主財源となりますが、周辺の市町も給食費が無料となっているので、事業に取り組む必要があります。

【駅前地区整備事業の建物にエレベーター設置

何回も質問で指摘してきた駅前地区整備事業ですが、実施設計の見直しが594万円の予算で行われます。実施設計の公表後、バリアフリーに関する多数の意見が寄せられエレベーター設置等に変更されるようです。

設計変更は10月末に完了し、12月議会に建物建設の予算が計上される予定です。この設計変更については私も強く要請してきましたが、見直すべきは見直す姿勢は大切です。

【6月議会の補正予算から

「ふれあいセンター」にエアコン設置とLED化・・・1億566万6千円

コロナのワクチン接種の会場になっていたり、高齢者や乳幼児が利用する施設にやっと空調設備が整備されます。

プレミアム商品券発行補助金・・・3,963万円

今回は30%のプレミアム率のようで、全額国費(物価高騰支援分)なのになぜ、50%にしなかったのか分かりません。

地域交流センターの改修工事費・・・6,833万2千円

大ホール等照明のLED化と大ホール音響設備の改修に多額の費用がかかります。建設後の経年劣化によるものですが、たくさん利用されないともったいないです。

〈私の一般質問より〉

市議会議員選挙について】

移動投票所

4月23日投開票日だった砂川市議会議員選挙は過去最低の投票率でした。私が初めて議員になった平成7年の投票率は80.8%で、今回は58.9%だったのでその低さに驚きます。

市内の投票所も人口減少とともに少なくなり、地域によっては投票所まで遠い所もあり『免許も返納したし、投票に行きたくても行かれない』との声も寄せられています。

他の市町では「移動期日前投票所」を設置するなど投票しやすい工夫をしています (上の写真) 。砂川市の選挙管理委員会は『投票所の統廃合を検討してから考える』と動きが鈍いです。

【不登校の児童生徒について

文部科学省は病気や経済的理由を除き、年間30日以上学校を欠席した児童生徒を不登校と呼びます。

砂川市では令和4年度1年間で該当する児童生徒は20人ほどいます。また、休みが多くなっている児童生徒も15人程度いるのですが、市内には「適応指導教室(教育センター)」がありません。

令和2年の3月議会で高橋教育長は『令和3年度以降の早い時期に適応指導教室の設置を検討する。もう一歩進めてお話しすると、それに向けて既に検討を始めている』と、とても前向きな答弁していますが、いまだに実現していません。

市教委は令和8年度開校予定の義務教育学校に学校内適応指導教室を設置すると言っていますが、更に3年間待たせ続けるのでしょうか。学校に行きづらい児童生徒は今も悩んでいるし、早急な「居場所の確保」が必要です。

令和8年に義務教育学校が出来ると砂川市の教育が格段に変わるようなイメージがありますが、変わるのは新校舎であって、教育については継続した地道な努力が肝心だと話しました。今もこれからも子ども達と真剣かつ真正面に向き合う教育を強く望みます。

【私の一言】

改選後、初めての6月議会が終了しました。これまで固定化していた一般質問ですが、私を含めて9名の議員が行いました。傍聴の方々も多く、インターネット中継を見られた皆さんもとても多かったです。

さて、今期は「副議長」に選任され重責を担うことになりました。これまで通り議員になってから一度も休んだことがない一般質問や質疑も変わらず行っていきますので、よろしくお願いいたします。