おぐろ弘 市議会だより「第116号」(令和6年3月)

3月定例議会は4日から13日までの10日間開催され、一般質問をおこなった議員は7名でした。傍聴された方は5日4名、6日8名、11日8名で合計20名でした。

インターネット中継(録画)では3月14日まで2,988回の視聴がありました。

〈私の総括質疑より〉

〈砂川駅のバリアフリー化はどうなる?〉

PXL_20240303_014004614

市民の皆さんの要望の多い「砂川駅のバリアフリー化」を聞きましたが、エレベーターも東口改札口も全く進展がありません。

そこで質疑をして私の考えを話しました。左の写真ですが、「ゆう」に通じる自由通路です。ここには2機のエレベーターが設置されています。そして、白い丸の付いている部分は通路を支える鉄骨もなく、この箇所にエレベーターを1機つければ2番線(札幌方面行き)のホームの先に降りられます。そして、エレベーターの前に自動改札機を設置すれば一番簡単にお金もかからず、工事期間も短くバリアフリーにすることができると思うのです。

答弁では、「駅構内には何が埋まっているか分からないとJRが言っている」とのこと。そんな無責任な話はないと思います。飯澤市長を先頭にやり抜かなければなりません。

〈義務教育学校の建設が始まります。〉

令和6・7年度の建設費78億8,260万円(継続費)の6年度分7億1,975万円の予算が出されました。実施設計で低学年の2教室を減らし、「物置等」にするというので質問しました。令和5年に産まれた赤ちゃんが55人で、今後も子どもの数が減るためとのことです。しかし、飯澤市長は年間1億円も投じて「子育ての充実」を第一の政策にし、子育て世帯を増やしたいと言っていて教育委員会とは全く逆の方向です。内部で矛盾しているのではないかと質しました。どうなってしまうのでしょう、砂川。

建設については、5月上旬に入札予定、7月以降に契約をして工期は令和8年3月末日です。地元の事業者が建設できないかと聞きました。「建物はそれほど難しくないが、工期が短いので大変だと思う。今後、競争入札参加資格審議会で検討される」そうです。

【私の一般質問より

〈市立病院経営強化プラン(案)について〉

市立病院2

砂川市立病院はコロナ禍を受けて基金(現金)残高が令和3年度末に約23.3億円あったのに令和5年度末には約9.5億円まで減少しています。

市立病院は「経営強化プラン」を作成しましたが、収支計画を見ると、かなり厳しい状況が分かります。そこで質問をしました。

(中空知における市立病院の役割について)

市立病院は中空知地域の「センター病院」として急性期医療を目指す病院です。北海道が作成した「中空知医療計画」では、地域内の公立病院が機能分化し役割分担をしないと地域医療が守られないと警鐘を鳴らしています。

しかし、この話し合いはほとんど進んでいません。高度急性期を目指し、医師を確保し、高い医療機器を揃えてきたのもその役割を担うためです。

現在は滝川市立病院も急性期医療を行っていますが、中空知の急激な人口減少により患者さんの取り合いになり、砂川市立病院と共倒れになる可能性もあります。

中空知地域の医療を守り、砂川市立病院の役割を果たすためには、病院の開設者でもある飯澤市長に強力なリーダーシップを発揮してもらわなければならないと話しました。

(市内開業医の減少と市立病院の役割)

市立病院が高度急性期病院の役割を担うには急性期を脱した患者さんを地域の「かかりつけ医」に紹介する医療機関の連携が必要です。しかし、砂川市民にとって市内の開業医の減少が顕著であり、「かかりつけ医」を持ちづらい現状があります。

早急に市内に開業医を誘致する制度や条例などを作って対応する必要があると思い市長に聞きました。

市長は『開業医の先生が減っていくと軽症の患者さん達も砂川市立病院に来るという状況になり、お医者さんはさらに厳しい状況になってくると思われる。そこで、何とか開業医さんを誘致することも真剣に考えていかなければならないと考えていて、すでに検討は始めている。時期的にどうかは明言を避けるが、準備は進めている』と答えました。

今年5月末には市内の開業医の先生が閉院することが決まっているようです。時間がありません。ここは飯澤市長に市立病院と市民を守るため頑張ってもらいたいものです。

私の一言

この3月議会、その時々で今後の砂川にとって重要な案件について質問をしました。一般質問では「砂川市立病院」の件。総括質疑では「義務教育学校の建設」、「砂川火力発電所の廃止による影響」、「砂川駅のバリアフリー化」でした。詳細につきましてはインターネット中継(録画)をご覧ください。今議会は傍聴される方も多く、インターネット中継の視聴回数も多かったです。引き続き議会に関心をお寄せください。