砂川市立病院の地域包括ケア病棟の廃止
27日(火)、午前10時から開催された「総務文教委員会」の音声データを聞いて驚きました。
市立病院の報告で「地域包括ケア病棟(44床)」の廃止とありました。
市立病院の「地域包括ケア病棟」は平成26年11月1日に設置され、急性期を過ぎた患者さんがリハビリを継続し入院できる回復期機能を有する病棟ですが、9月30日をもって廃止するとのこと。
理由として、国は診療報酬の改定ごとに、急性期病院が地域包括ケア病棟を保持することを推進しない方針を打ち出してきていました。
今後は地域包括ケア病棟の維持が困難であると判断し、9月30日をもって廃止し、急性期病院に有利な施設基準を取得するなど、これまで以上に急性期病院に特化する方針であるとのこと。
9月1日から地域包括ケア病棟への入院の受け入れを停止し、退院支援や定員調整を行うようです。
また、現在、地域包括ケア病棟に入院されている患者さんで、市内にお住いの方は市立病院での急性期病棟で治療。近隣市町村の患者さんは他の医療機関に転院をお願いすると報告がありました。
〈紹介受診重点医療機関の取得〉
紹介受診重点医療機関とは「外来機能の明確化・連携を強化し、患者の流れの円滑化を図るために都道府県ごとに決定される医療機関です。患者がまず地域の「かかりつけ医機能を担う医療機関」を受診し、必要に応じて紹介を受けて紹介受診重点医療機関を受診する、その後状態が落ち着いたら逆紹介を受けて地域に戻る、といった受診の流れを明確にするのが目的です。」
紹介状のない患者さんの現在の初診選定療養費は内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科は3,850円(税込み)。それ以外は1,100円(税込み)でした。
これからは、市内に診療科がある内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、精神科、耳鼻咽喉科は7,700円(税込み)、歯科は5,500円(税込み)。
それ以外の科の初診時選定療養費は徴収しなくなります。
いずれにしても、砂川市立病院は急性期病院としての役割を強化する方向ですが、他市町はどのように考えているのか分からず、地域医療構想は進んでいないと言われています。
また、市内の「かかりつけ医」も不足していますし、地域間の公共交通機関も非常に脆弱です。
砂川市民が安心して暮らせるまちづくりには市立病院の存在は大きいので、しっかり維持してほしいと願います。