おぐろ弘 市議会だより「第120号」(令和7年3月議会)
3月定例議会は10日から19日までの10日間開催され、一般質問をおこなった議員は6名でした。傍聴された方は合計18名でしたが、インターネット中継(録画)は4千回を超える視聴があり、関心の高さがありました。
〈修正案を提出しました。〉
上の写真はまちなか交流施設「すないる」の駐車場側から撮りましたが、右端の白い丸で囲んだ周辺に「屋外分煙施設」を作る予算が計上されました。パーテーションで囲うだけで天井がないオープン型なのでタバコの煙は全て上から抜けてしまう施設ですが、歩道案内板を含め660万円以上の工事費です。
砂川市は「がん対策推進条例」を制定し、市立病院はがん拠点病院に指定されています。もちろん砂川市内の公共施設は敷地内全面禁煙となっていますし、「すないる」も駐車場を含め公共施設です。また、この施設は子ども達や学生の居場所となることも期待されています。とても「屋外分煙施設」を認めるわけにはいきません。「公正会・市民の声連合」はこの工事費を削る修正案を提出しましたが、修正案に賛成したのは4名。残念ながら否決されてしまいました。こんなことで良いのでしょうか!
【3月議会で決まったこと】
★開業医誘致条例が制定されました。
やっと、診療所等の開設又は増設する開業医への助成制度ができました。土地、建物、医療機器等を取得・改修する場合は最大1億5,000万円が補助される制度です。
★オンデマンド型移動期日前投票所巡回事業
参議院選挙が今夏行われる予定ですが、自力で投票所に行きづらい方々のため電話やインターネットで予約受付すると自宅前で投票ができる車が来て、その場で投票できることになります。市では全国初の取組みになります。
★南吉野老人憩の家の建替え
市内に5ヵ所ある「老人憩の家」の一つ、南吉野老人憩の家が建替えられます。今年度は実施設計の予算が出されました。現在の建物を解体し、その後に同規模の建物を建設するそうです。
【私の一般質問より】
〈市立病院について〉
★駐車場について
最近、市立病院の立体駐車場や旧市役所庁舎跡の駐車場が満車のときが多いです。上の写真は立体駐車場の屋上ですが、行く車戻る車が混乱しているところです。患者サービスのためにも対応が必要です。
質問すると市立病院の駐車台数は818台で職員用として使用しているのが470台とのこと。一日平均外来患者数が900人を超えるのですから、曜日や時間によって不足するのは明らかです。今後、調査し対応したいと答弁しています。
★病院経営の再建計画の策定について
コロナ禍以降、入院患者数の大幅な減に伴って市立病院の経営が非常に厳しくなっています。すでに職員や会計年度任用職員の削減を実施していますが、根本的な「再建計画」をコンサルタントなど外部の意見を取り入れて策定すべきだと質問しました。
病院事務局長は『すでにコンサルタントとは接触をしていて、データ分析を始め、再建計画の策定に着手する』と答えました。
〈義務教育学校の教員の在り方について〉
来年4月には小中一貫教育の義務教育学校「砂川学園」が開校します。
上の表は当別町のとうべつ学園と砂川学園の比較ですが、生徒数も教室数も砂川学園の方が多いのに教職員の数が同じです。小学校5校と中学校を1校閉校して砂川学園1校にします。児童生徒の不安解消、学力の向上、学校生活の安定のためには効率化するだけでは駄目だと思います。砂川市も教育にしっかりお金をかけて、市費による教員や学習支援員の確保をしっかりしてもらい、「砂川学園」があるから砂川に住みたいと思ってもらえるような教育の充実を訴えました。
〈私の一言〉
今議会で出るはずだった、北電砂川火力発電所の跡地の有効活用の一定の方向性が出ませんでした。また、JR砂川駅のバリアフリー化についても、新幹線札幌延伸の長期延長によって目処が立たなくなりました。
二つの重要課題は砂川の将来にも深く関わっています。今こそオール砂川で取組んで行かなければならないと思います。皆さんのご協力を!