おぐろ弘 市議会だより「第122号」(令和7年9月議会)
9月定例議会は8日から11日までの4日間開催され、一般質問をおこなった議員は8名でした。今議会は傍聴する方が少なく、4日間で4人でした。ただ、最近はインターネット中継や録画で議会の様子をご覧になっている皆さんも多くなっています。
予算や議案で皆さんに報告する内容がありませんので、今回は私の一般質問を中心に議会報告を行います。
〈市立病院について〉
9月議会の私の一般質問は「市立病院について」です。上の写真は砂川市立病院の全景です。人口15000人の街には巨大な病院です。急性期に特化する方向で進んでいますが、市立病院の経営は厳しい状況にあります。
【今年度7月末までの医業収支は改善】
昨年度、一昨年度の赤字経営で今年度は18億円のマイナスからスタートしましたが、7月末までは前年同月と比較して約4億9000万円の改善が見られます。しかし、医業収支だけの話で、一時借入金の返済もあり全然油断はできません。
【コンサルタント業務委託の効果について】
経営改善のため、外部からの目線が必要であることからコンサルタントの導入を指摘してきましたが、具体的には看護配置基準の見直しにより入院収益の増加が見られるなど効果は出ているようです。業務委託は令和8年1月までの予定とのこと。
【病院再建計画の進捗状況について】
こちらも以前に質問していますが、もし、病院経営の不振が続けば一般会計(市民の税金)からの持ち出しをしなければなりません。市民サービスへの影響も考えられることから、再建計画の策定は急がねばなりません。来年3月ごろには策定すると答えています。
【市内開業医が少なくなったことによる市立病院への影響について】
現在、市内開業医の診療状態がより厳しくなっています。『薬を貰うために開業医に通っていたが、市立病院を紹介された。待ち時間も長く、検査もされた。』とか『市立病院から紹介状を貰って開業医に行ったが、断られた。』など市内の患者さんにとって困る話が多く聞こえるようになっています。
さらに、紹介状が無く市立病院に新患で行った場合、「初診時選定療養費」として内科、呼吸器内科、消化器内科、総合診療科、循環器内科、精神科、耳鼻咽喉科を受診する場合、7700円(税込み)がかかってしまいます。
砂川市は開業医を誘致するための条例を作り、最大1億5000万円の助成金を出すようにしていますが、問い合わせ程度で実現に至るのは程遠い状況です。
私は開業医不足を少しでも解消するための提案をしました。
l 市立病院の医師に開業を勧めることはできないか。
l 市立病院が経営するクリニック(診療所)はできないか。(他市に例あり)
答弁としては、いずれも難しいとのこと。でも、このままでは砂川市民が困るだけです。
【中空知地域医療構想について】
中空知地域にはたくさんの自治体病院があります。地域の人口が減少する中、患者数の減少により、それぞれの病院の経営は悪化しています。
北海道は平成28年に「中空知地域医療構想」を策定し、持続可能な医療提供体制を創るため病床数の削減、各病院の役割分担などを示すとともに、「中空知地域医療構想調整会議」を設置し、首長、病院長、事務局長が「たまに」集まって話し合いをしていますが、私には全然進んでいるようには見えません。
この地域医療構想を見ると、砂川市立病院は高度急性期、急性期に特化した病院を求められているようです。これまで、市立病院はその方向に向かって地域包括ケア病床(44床)の廃止、病床数の削減、高度医療機器の購入などを行ってきました。今後、砂川市立病院は「砂川市民のための病院」を目指すのか、「中空知地域のセンター病院としての病院」を目指すのか。朝日病院事務局長、飯澤市長の答弁を求めながら質問をしています。
飯澤市長は『市立病院が急性期を担う病院としては避けられないと考えます。市立病院を10日で出されるとの話もありますが、それは砂川市立病院の治療が完了したということです。市立病院は慢性期はやっていませんので、その時は近隣の地域等に行っていただく事もあると思いますが、現状としては今の市立病院の機能を維持していきたいと思っています』と答えました。
砂川市立病院の経営赤字は最終的に、砂川市民が背負わざるを得ません。今後の市立病院の「あるべき姿」を市民の皆さんが考えるきっかけになればとの思いで質問をしました。
私の一般質問は下のQRコードからご覧いただけます。スマホでもOKです。
私の一言
全道的にも最大の義務教育学校「砂川学園」が来年4月に開校予定ですが、『工事が遅れているのではないか?』との声が多く聞かれます。今議会で什器備品の購入契約が審議され、私は質疑をしました。
建設は突貫工事になっているようですが、令和8年4月14日の開校を目指していると答弁がありました。今更、開校が遅れることは許されません!