日銀の危険な賭け
10月31日に日銀が追加金融緩和を決め、世界同時株高のきっかけを作ったと言われています。
上の表は昨日までの3ヵ月間の日経平均株価の推移を表したものですが、追加金融緩和を発表後の2日間で急上昇(1,200円)しているのが分かります。
お金は印刷すればなんぼでも供給できるわけで、世の中に実質経済が伴わないお金をジャブジャブにするってことです。
アメリカでは最近、これまで金融緩和を続けてきた水道の蛇口を閉めたばかりのタイミングですが、一時的であっても何としても景気を上昇させて、消費税を10%にする狙いだと思うのです。
実質経済が上向いて、庶民の給料も上がった結果であるならば、こんな「危険な賭け」をする必要もないのですが、この日銀の対応が凶と出るか吉と出るか・・・。
<円安が止まりません>
当然、先ほどの話と連動するのですが、急激な円安が続いています。
こちらはこの5年間の円/ドルの推移です。本日は115.20円/ドルとなっています。チャートの右端の急激な上昇がいろいろな影響を及ぼすと言われています。
私は不安です。これからの日本がどこに向かっていくのか分からないからです。日本が地に足の着いた経済活動の上昇ではなく、株や為替相場に活路をみつけているような気がしてならないのです。
その一つが129兆円もある年金基金を株式投資などリスクの高い資金運用を考えていることからも想像できます。私たちがコツコツ積み立てた年金をどうしよう言うんでしょう。損した時はどうしてくれるの・・・。
<中空知広域市町村圏組合の「ユーロ債」>
話が長くなってきましたが。公的資金をリスクの多いかたちで運用することで思い出すのが、5市5町の出資金で作った基金10億円のうち、2007年に6億円を購入した「ユーロ債」のことです。
この時期、私は市町村圏組合の議員で、リスクの多い基金運用に対して危険性を指摘していましたので、今でも注目しています。
このユーロ債は、買った時の相場は120円/ドルの時代。上の円/ドルの推移を見ても分かる通り、一時は円高のため運用利回りがゼロ円の時が続いていました。その後、安倍政権後の円安状況で利回りが復活していると聞いています。
<当時の資料を見ると>
久し振りに棚の下にあった資料を引っ張り出しました。市町村圏組合が所有する「ユーロ債」は為替がどうなっていようが、2037年6月になれば6億円が償還されます。(もう、私はこの世にいないと思いますが・・・)
しかし、ここまで円安が進んでくると、考えても良いことがあります。このまま持ち続けるのか、売る時期を考え始めるのかです。
もっとも、運が良ければ来年、2015年6月時点で円相場が112.40円/ドルであれば、早期償還となるはずです。ただ、日銀の危険な賭けで作られている今の現状が、そんなに長く続くとは私は思えないのですが・・・。
ユーロ債を買った時の5市5町の首長さんで残っておられるのは、赤平市、奈井江町、雨竜町の3人の方々となっています。時の流れを感じますが、6億円の行方、考えてくれている方々はいるのでしょうか。